くつろぎの時間
急に春めいてきました。この冬は大雪が降って(まだ油断はできないけど)暖冬なんて言われていたのに、いつもよりも寒さが数段厳しかった感じがするのですが。
だから急に春めいてくるのは嬉しい。ここ数年、春イコール花粉症という式がちょっと頭をよぎるけど、でもやっぱり春は嬉しい。
あったかい、たくさんの花が咲く、薄着になれる、歩くのもいつもより数倍も楽しい。想像するだけで5割増も嬉しくなってくる。
東京に住んでいるから、こんなことを言うと怒られてしまうけれど、過酷な寒さや暑さに耐えるというのは、肉体も精神も強靱でなければ乗り切れないと思う。そのどっちが足りなくても辛い。自分の場合は、そんなに身体はタフではないと思う。かと言って、虚弱体質ではない。
でも、いままでを振り返ってみると、無理をして身体が黄色信号を出していても気づかなかったり、だましだまししているうちに、ちょっと大きな症状が出ているというような鈍いところもあった。自分の身体を自分がいちばんわからないというのは、あまりにも情けない。おかしなもので、精神面ではいくらか客観視ができているのに、肉体面ではそれがとっても不得意なのだ。
そんなことがきっかけになって、私は今年になってから、「くつろぐ時間」ということをマジメに考えはじめている。
仕事が楽しくて毎日があっと言う間というのは、こんなご時世ではありがたくて幸せなことだけど、それでいいのかなあ。そう書いてしまうと、朝早くから夜遅くまで働いている人にとても申し訳ないけれど。
ぼ〜っとする時間を作ることはもともと大好きだから、毎朝、仕事の前にどうにか時間を作ってお茶をする。そういうことは何年も日課になっている。だけど「くつろぐ時間」なんていうことをマジメに考えたことはお休みの日以外はほとんどなかったなあ。
手始めに、その大好きなお茶の時間にいろいろな種類のお茶を試してみることにした。緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶はもちろん、マテ茶、紅茶。紅茶もいろんな種類がある。このところのお気に入りは、レピシエの「ショーレ・マロン」という栗の香りのするお茶だ。それは、栗の粒が実際に入っていて、ミルクティーにするとこっくりしていて甘い香りがとてもやわらかで美味しい。モンブランなどの栗のお菓子が好きな人にはきっとたまらない美味しさではないかなあ。
そしてそのお茶には、やっぱり甘いお菓子が似合う。ほんのちょっとの量の気に入ったお菓子があればお茶の時間は余計に心が弾む。このところ好きなのは、池袋西武地下一階の「御座候」の大判焼き。ひとつ70円という安価なのに、ひとくち食べるとあったかい幸せがいっぱいに広がる。いつ通ってもその前には人が並んでいるくらい人気者のお菓子です。そうだ、そうだ。いただき物の虎屋の「夜の梅」(羊羹)があるのを思い出した!
わ〜〜〜い、う〜れし〜なあ〜。
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