ゴールデンウィーク
緑が鮮やかで眩しい!!日本に住んでいて緑の多い国だなあって実感できるのはきっと今頃の季節だろう。そして東京地方も地方の方々が想像されるよりもずっと、木々の新しい息吹を感じられる。近頃わかったことは、私は「緑色」がとっても好きということだ。そして葉っぱのモチーフを大好きだったということも、このところ気付いたことのひとつなのだ。
こういう気持ちのいい季節にある「ゴールデンウィーク」っていうのは、やっぱり意味があるのだろう。こういうときは、仕事なんてそっちのけで遊んでくださいっていうのはとても正しいですネ。
でも今年のお休みは少しばかり寒かった。休みの終わる頃になって気持ちいい晴天になるのだから、ちょっとだけ空が恨めしかったなあ。
そしてこのお休みは、私らしく、当然のように遠出をしないで近場で過ごしていた。まず、前々から観たかった「花様年華」を観に行ったのですが、マギー・チャンの美しさに目を見張ってしまった。そしてどの場面の構図も素晴らしく冴えていて、ウォン・カーウァイ監督という人は美的センスに驚くほど恵まれている人だということが素人目にもすぐに理解できた。どの場面もが写真や絵になってしまうような、人物の佇む位置と背景が計算され尽くした美しい構図なのです。特に私は、廊下の赤いカーテンがきっと湿気を帯びて重く暖かいと想像されるような風に揺られている姿がなんとも言えない風情を感じた。
勢いがあって、人間くささの出ているドキュメンタリータッチの映画も大好きで、例えばエリック・ロメール監督のようにフランスの街中で、周囲の人たちが背景になったり、偶然に映った景色でも、画面の一部に取り入れてしまうような映画も大好き!なのだけれど、この「花様年華」のような、絵を描いたように計算された構図の映画にもとても惹かれてしまう。それはまるで、美術館にいるような気持ちになれるからだ。ストーリーは、大人のプラトニックな恋愛の話で、心を抑制している2人には艶があった。気軽な恋愛ドラマばかりの昨今にあって、こういう抑えめの大人の映画には古き良き時代のエスプリを感じてしまう。
なんて偉そうなことを書いてしまったけれど、そんな私の勝手な批評は抜きにしても、マギー・チャンの美しさを皆さんに堪能してもらいたいです。頭のてっぺんから足の爪先まで緊張感がありました。
そしてもうひとつ、このゴールデンウィークの収穫は、料理研究家の「ケンタロウさん」の料理本です!ケンタロウさんの本に紹介されるメニューは、「早い!安い!うまい!」??っていう、ワイルドで粋な男の人の料理という感じ。そういうサッサっていう雰囲気のメニューがすご〜く好きで買って持っていたのだけど全然試したことがなかったのです。それで、このゴールデンウィークにいっぱい試してみたら、驚くほど美味しかったぁ〜。和食やごま油好きな人はぜひ試してみてください。
以上、勝手な「おすすめ」でした。
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