2004.10.4

 フランス語 それからどうなった?!

 秋めいてきました! 今年は暑い夏が続いたので、金木犀の香りがするのも例年よりもずっと遅く、ここ数日でようやく薫ってきました。雨の中の金木犀のかおり。ほんとうにうっと〜りしてしまいます。その香りからマンゴープリンを食べているような感じはしませんか?
 さてさて、この日記のタイトルのところを見ると、フランス語という欄が縦にふたつあります。みっつめにつなげるために、また、フランス語のそれからのことを書きたいと思います。
 な、なんと!3年目に突入しました。好きなことだけには、とてもしつっこーーい私。間が抜けることなく、ずっと続いております。フッフッフー。休まずに続けていたおかげで、いちおう前よりは解るようになりましたのよん。
 日仏学院での私のクラスは総合フランス語で、テキストがあり、話す、聞くはもちろんですが、読む、書くもかなりあります。そしてなによりも、フランス語というのは文法を重視する語学なので、文法の勉強はかなりあります。高校の英語の授業なんかとあんまり変わらないかもしれないけど、大きく違う点はというと、それは、ネイティブの先生たちばかりだということ。だからもちろん、どんな難しい話にだっていっさい日本語はありません。何を言われているのか、えっ??ちんぷんかんぷん・・・、でも聞かれたらとりあえずなんでもいいから話してしまえ!というシーンがいっぱい。
でも、初歩からそうだったということが、どれほど大切なことかを身をもって私は体感いたしました。
 考えてみれば、中学のときは英語が大好きでした。習ったことのない言葉を習うことは、ちょっと大人になったような気分と、なによりも「発音する」っていうことがほんとうに楽しかったなあ〜。小学校のときに国語の本を音読することが大好きだったので、「声に出して読む」という行為は歌を唄うのと似ていて大好きでした。中学の英語の授業も「読む」ことがすご〜く楽しかった。ただ、英語の先生が「ミスター・アラキ」だったんで、日本人の先生の発音は・・・う〜む。。ねぇ。あとね、そんな言い方はほんとうにするんですか?っていうような言葉も習っていた気がします。もちろんそれは随分後にわかったことなんですけどね。
 いちばん初めに他の国の言語に触れるときは、やはり、その国の人の言葉を聞く、真似する、っていうのがほんとうに大切なことなんですねえ。フランス語についてはそのように入っていったので、こんな大人になってからでも、なかなかよい感じでわかっていってます。それと音楽をやっているせいか、聞き取りはけっこういい感じのようです。でもでも、文法を覚えるのがたいへーんなのー。。大したことないところで「?」になって、友達に「ね、ね、これはなんでこうなるの?」って密かに聞くと、必ず、「考えちゃ駄目だよ。それはね、ただ、覚えればいいの」って言われる。あ〜〜。。記憶するっていうことはたいへ〜ん。
 私の先生のステファン先生はとても優しくユーモアがあり、できなさそうなときに当てたりしないのでほんとうに助かるのですが、この夏の間、先生はフランスに帰っていたので、代わりに3人の先生に習いました。それはそれで刺激的で楽しかったのですが、ひとりの年輩の先生は、ものすごーく早口で、難しい話を弾丸のようにしてくるし、些細な発音ミスも見逃さないし、してくる質問も難しく厳しかったので授業が終わるとヘトヘトでした。ビジネス文書なんかを書かせられたときにどう書いていいのかわからず、ぼぉ〜っとしていたら、「書かなくてもわかるなんて、ATSUKO は天才」なんて皮肉を耳元で囁かれてしまいました。でもね、先生は私たち以上に疲れたことでしょうね。
 この秋でそのクラスは卒業で、文法はひと通り終わります。冬からはどのクラスに進もうかと、このところ友達とそんなことばかり話してワイワイやっています。

2004.10.21

 テレビ

 昨日は強い台風の中、仕事が終わってから学校に行った。授業が終わると22:00になってしまうので、さすがに不安はあったものの、帰れなくなることはないでしょう・・と思って、行きました。さすがに極少人数。ちょっと得した気分だったけど、やっぱりふつう、台風の日は家に早く帰るものなんですね。
 家に着いたのが22:40頃。頭がガンガンしていたので、お風呂に入ってすぐに寝ようと思ったのだけど、よ〜く考えてみたら私の大好きなテレビ番組「ロバートホール」が「リチャードホール」と改名して始まる日じゃない?あぁー。でも、0:35まで起きてられな〜い。結局、そのままパタンと眠ってしまいました。
 「ロバートホール」は、15分のお笑い番組。くりーむしちゅー、おぎやはぎ、劇団ひとり、中川家、森三中、アンタッチャブルというお笑いの面々がさまざまなキャラクターになり、コントを繰り広げる番組です。私は、くりーむの上田ファンなので見始めたのですが、今では、それぞれのファンになってしまいました。説明すると果てしなく長くなってしまうので、興味があればご覧いただきたいのですが、夜中に笑っているわたしって一体なに?と、首を捻りたくなるようなときもありますが、わたしの笑いのつぼにはまる。うーん、でもきっと「下品な番組」と思う人もいるんでしょうね。ゴールデンタイムの番組だとすごく賑やかで派手すぎて、興味が湧かないものが多いのだけど、その点、深夜にやっているお笑い番組は、制作費もあまりかかっていない分、地味な作りで、笑いのほうもちょっとシニカルな笑いが多くて、おもしろーい!反面、ゴールデンでやれないような品のないところもいっぱいなんですが、クスッと笑えるところが大好きです。
 感覚は人によっていろいろだから、きっと「ロバホ」なんてつまらないと思う人もいると思うし、それよりもなによりも、お笑い番組なんてとんでもないという人もいると思う。だから、人から「好きなテレビ番組」を教えてもらうのは興味深い。教えてもらって見始めてはまることもある。それから、好きな番組を聞くとその人のことがほんの少しわかるような気がしてそれも楽しい。堅い性格の人で「NHKしか見ない」とか言われるとあんまり面白くないけど、それはそれでその人なんだからとってもいいと思う。
 この間、「子ども学会」の仕事をしたけれど、そのときのテーマが「メディアと子ども」だった。テレビの影響(どちらかというと悪い影響)を考えるというのがあった。最近、ほんとうにそういう本もたくさん出ているし、フランス語の授業でも出てきた。たしかにバイオレンスなんかは、大人が見ても恐ろしい。それはもちろんあまり子どもには見てほしくないけれど、こんなに情報があったらどこかで目に触れても仕方ない。それがうまくただの通過点になってくれればいいし、客観的に物事を理解できるようになるためにはいろんなことを見てもいいんじゃないのかなあとわたしは思ってしまうのだけれど。
 そういえば子どもの頃、学校で「8時だよ!全員集合」は見ない方がいいようなことを言われていた。でも、我が家では家族揃ってみんなで見ていた。父も大きな声で笑っていた。「こういう番組は見てはいけない」という検閲は我が家には一切なかった。
 でも、今の番組は昔とは違うから、やっぱりそのあたりはとても難しくデリケートな問題なのだろうと思います。