タイプ
この間は「憧れのヒト」について書いてみたが、今日はもう少し現実的なことを書いてみよう。きっと誰にでも「惹かれてしまう異性のタイプ」っていうのがあるのではないだろうか?なんだか知らないけれど、いつの間にか心の中を巣食っているタイプ。自分の心の中の歴代のそれらのヒトたちには何か共通項があるような気がしてならない。
こうして思い出してみると、私は「強引でないヒト」に惹かれている。それは子どもの頃からそうだった。相手との微妙な距離をちゃんと読んで動くヒトが好きだった。どうも強引に迫ってくるようなタイプには全く興味を持てなかったのである。考えようによっては、素直じゃないようなイケズのような、よ〜く考えると策士とも言えるかもしれない。こちらから見て、何を考えているのか皆目検討がつかないような摩訶不思議なヒトに興味を持ってしまう。間違っても「俺はお前を幸せにしてみせる!俺についてこ〜い!」なんていうタイプではないのである。どっちかっていうと、「ちょっと一緒に歩いてみよっか」という一見軟弱な誘いのほうが心地良い。
それからこの世のあらゆる人間や事物に「優しい」というヒトにもあまり興味を持てない。「自分は冷たい人間だ、だから人には思いやりを持ちたい」という姿勢のヒトが好きだ。あらゆる事物に優しいヒトは仙人のようだし、一般的に見て素晴らしいパーソナリティだと思う。けれど個人としてそのヒトに接したときに、私には「お邪魔いたしました」っていう感覚になってしまうようなそんなよそよそしい気がしてならない。でも、自分を冷たい人間と感じているヒトは、自分だけがそう思いこんでいる場合も多い。自分は冷たいということがいつも頭にあって必要以上にそう考えている場合もある。そういうヒトこそ、いざ!というときに、せめて持てる思いやりを持とうと努力するようなそんな気がしてならない。自分のことを優しいと思っているヒトほど、始末が悪いってあるでしょ。それは男性でも女性でもそうだけど、自分を天使のように思っているヒトほど、「超」悪魔の住んでいる確率がかなり高いような気がしてしまう。天使が住んでいると思っているヒトは、自分の優しくなさを反省することもないはず。いつも他人から「あなたは優しいヒトね」と言われる。そうすると、ホントにホントのヒトの気持ちはもちろんのこと、自分の心の中にさえ気づかなかったりする。つまりかなりの鈍感とも言えるだろう。で、鈍感だから「俺についてこ〜〜い!」なんて言えるのだろう(??)。
な〜んだ。そう考えると、私の好きなタイプは「鈍感ではないヒト」なのだネ。
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