1999.8.27

Tu veux boire quelque chose?

 西瓜の話を書いたら、もうひとつ思い出したことがあった。やはりこれもかなりみっともない話である。自分ではそうは思わないのだけど、親からはいつも注意力が足りないと小さい頃から言われていた。そう考えてみれば、私って「行動してから考える」タイプかもしれない。ぶつかってしまってから考えているタイプなのは事実である。
 そういう性格故、私のみっともない話は多い。でもこれは、得か損か、人と知り合ってすぐには見破られない私の特徴なのである。
 さて、そのみっともない話に戻ろう。「西瓜」は小学生の時の話だけれど、今回は高校時代の話である(高校生の時というのもかなりみっともない)。
 ある日曜日、友達が2人遊びに来た。両親は出かけたのだけれど、友達が来ると言ったら、母があらかじめお菓子や飲み物を用意してくれた。居間のテーブルいっぱいにそのお菓子を広げて、ジュースを飲みながら、私たち3人は食べ続けていた。同時に間断なく喋り続けていた。食欲旺盛なこのお年頃、あっと言う間に、お菓子もジュースもなくなってしまった。それでも私たちはお喋りに夢中で、ずっと喋り続けていたのだけれど、ふと私はサービスしたくなった(・・というより、自分の喉がやけに渇いていた)。そこで私は「ね。コーヒー、好き?」と友達に聞く。2人とも「うん、好き好き!」と嬉しそうに、即、反応した。私はその返事を聞いて、とても心が弾んだ。「あのね、家に美味しいコーヒーがあるから、今いれてあげる」とちょっと気取って言った。
 まだ私は飲んでいないのだけれど、「ブルーマウンテン」があったことを知っていた。しかし私はその頃、紅茶しか飲まなかったのでコーヒーというものを自分でいれたことが全くなかった。それでも、何事も形から入る私は、食器棚から気に入っている美しいカップとソーサーを出して、カップをちょっとお湯であっためたりして、準備は万端だった。冬の寒い時期だったので、それはそれはこのコーヒーは美味しいだろうと、数分後を考えると顔がにやついた。なにか大人になったような気分だった。きっと2人とも「うわ〜、おいしい〜!」って感激するに違いないんだから。
 よ〜し、うまく入れることができた。2人とも「うっわ〜〜!!いい匂いがする、いただきます」と本当に喜んだ。さっきまでのお喋り3人は、静かに無言で大人っぽく最初のひとくちを飲んだ。
 ・・・・・・・・・。あれ?なんか変。2人の顔を見ると、かなり変な表情をしていた。1人が私に「ねえ、あのさ、なんかこれって変じゃない?やけに粒々があるんだけど・・・」と申し訳なさそうに言った。もう1人も「そう、やけに粒がある」と真顔で言った。そして私も「うん、おかしい。どうしてこんなに粒があるの???」と言った。
 それがフィルターを使うコーヒーだとわかるまでに、時間はかからなかった。それから私は高校を卒業するまで(いや、卒業してからも)、事あるごとに、この出来事を蒸し返されたのであった。

1999.8.31

芸能ネタ

 私の芸能ネタの収集どころは、朝の「めざましテレビ」である。はっきり言って「女性・・・」なんとかっていう女性週刊誌は私は好きじゃない。そんなことどうでもいいよっていうことをいつまでも書いているっていうのが面倒くさい。しかも信憑性もなさそうなところがどうしようもない。あとはビジュアルから言っても、あの表紙が恥ずかしい。
 「めざましテレビ」は時報代わりに見ていたのだけど、毎朝見ているうちになんとなく芸能ネタも真面目に見るようになって、その芸能ネタが私の唯一の芸能情報源なのである。
 今朝はそのコーナーでいろいろ思うことがあった。
 ひとつは、歌手の槙原敬之が覚醒剤を所持していて逮捕された事件である。これにはびっくりした。曲がいいし、歌は上手いし、発売するシングルもアルバムも常に売れている。こんなにいいことばかりのマッキー(槙原)なのに、なんで??って首を傾げてしまった。それに見た目の素朴さとあったかさが、とても覚醒剤所持とは結びつかないから、なおさらショッキングだった。なんでも「恋愛の教祖」と呼ばれていたらしかった。(知らなかった・・・)
 曲が良くて、歌詞が良くて、それ以上に彼の唄う声がすごくいいなあと思う。日本語をはっきりと発音していて、少し高めの声は耳に心地よく響く。池田聡か槙原に、頑張ってこれからの日本の歌を軌道修正してほしいって思っていたのに、まったくもうマッキーったら、何をやってるんだ・・・。ダメだよ、いろんな新しいものに負けちゃいけない。
 曲を作るって本当にしんどい。まして今みたいに若いパワーが日本人離れして出てきたら、ちょっと重きを置かれ始めた歌手たちは焦るのは当たり前。SINGER SONG WRITERだったら、書いて唄って・・・だからかなり苦痛があるし焦りが出てくるはず。でもさ、私たちは日本人なのだから、日本語がきちんと発音できて唄えて、その心を伝えることができるって、すごいと思うんだけどな。マッキー、うらやましいよ・・・ってそう思っているSINGER SONG WRITERの卵はたくさんいると思う。
 それになにより、マッキーを恋愛の教祖と思って、一生懸命歌詞を読んでは、自分の恋愛と照らし合わせているファンがいるのだから、もう二度とこんなことで捕まらないでください。
 若と貴は仲直りをした。よかった。
 サッチーは不起訴になった。そんなの当たり前だよ。ミッチーに署名した10万人って変。だって、別にサッチーに直接なにかされたわけじゃないでしょ???いい加減にしてほしいなって思う。ミッチーも、もうおとなしくしてほしい。

以上、芸能ネタでした。