物心ついたころから、ず〜っと西武池袋線沿線に住んでいる私。
          そう、東京の田舎ものなのだ。
          地方の人は「東京のヒトって・・・・」って言い方をするけど
          それってちょっとちがうのにって思ったりする。
          で、その東京の田舎西武池袋線の起点、池袋駅にあるセゾン美術館。
          これは池袋の中で私が唯一誇れる素晴らしいスポットなのである。
          最近では芸術劇場ができたりしてちょっとアカデミックになってきた
          池袋。
          でもやっぱり私はセゾン美術館が一番だと思う。

          あれっ?これってパリ案内じゃないの?って思うでしょ。
          実はね、パリのことをもっと好きになるエッセンスの役割をしたのは
          セゾン美術館なんだ。
          ここは、デザイン系に強い。
          デザイン、建築、写真、音楽、ファッションなど
          これらがキーワードになっている。
          フランスものを取り上げられることがかなり多い。
          
          昨年の秋、「ル・コルビュジェ展」を観た。
          ル・コルビュジェは1880年代後半から1960年代の中頃まで活躍した建築家。
          彼は建築と絵画と都市計画の3点を統合し20世紀の文明と生活の
          在り方を地球的な規模で方向づけした偉大な建築家で、
          スイス生まれの彼がパリに建築事務所を開き、それから多くの仕事を
          手がけていったのだ。
          
          ・・・・というように、私が書き表すまでもなくアーティストは
          「パリ」と大きく関わっていたりする。
          そんな関わりを感じられるのと、セゾン美術館自体のムードが
          非常にモダンで、身近に「パリ」を感じられるような気がする。
          濃縮ジュースのような場所って言っても良いかもしれない。

          池袋にいながらにしてパリを感じられるなんて、
          ちっちゃいけど、幸せ。