7月
1年中で最も好きな7月がとうとうやってきた。物心ついてから7月が一番好きで、それは大人になっても変わらない。
考えてみれば7月は梅雨の影響でカラッとした日は少ないし、湿度の高い日本は快適とはいえない。それでも7月が大好きなのは「夏休みがもうすぐ!!」という極めて脳天気な理由なのだ。
そして夏ともなれば私にとって美味しい果物が山のようにある。桃にスイカに葡萄に李などなど、セミの声をBGMにしてTシャツをべったべたに汚しながら食べおわったとき、夏のにおいを無性に感じた。そういう子ども時代がたのしくてたのしくて、それがず〜っと大人になっても終わらない。
子どもの頃に感じたことは大人になるとあっと言う間に忘れてしまう人もいる。人と話をすると、子ども時代のことをすっかり忘れている人や覚えていない人が結構多いことに気付く。子ども時代を引きずって生きる人とそうでない人が、どうしているんだろうか?私なんて、子ども時代のホントにくだらない出来事で自分がしょげたりいい気になったことを事細かに覚えていたりして、いい年して大人っぽさなんて全然ないナ。
夏になってこんなに嬉しいのは、気候も、景色も、歩いている人達も、みんながなんだかぽわ〜んと楽しげで、子ども時代を引きずったまま大人になってしまった人間でも「浮かないから」っていう理由もあるのかもしれない。
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