春の声
昨日の朝の6時半ころ、私は「うぐいす」の鳴き声で目を覚ました。
「ほ〜 ほけきょ」と文字どおりにきれいな高い声で鳴くうぐいす。年の頃は人間でいうと17才くらいかな?ぴ〜んと張りのある鳴き声は、濁りがない。真っ直ぐに空に向かって突き抜けるような声は、霞みがかった春の空を一声で透きとおらせるような勢いがある。
しばらく窓を開け放ったままにして、寒いのも忘れて聞き惚れることにした。
考えてみれば去年まではカラスの鳴き声で目が覚めていた。春の到来はカラスと共に・・・っていうくらい、以前の家の周りはカラスの声がすごかった。
通りをふさぐカラスが恐くて仕事に遅刻したほど、私にとってはカラスは天敵だったから、今度のうぐいすの声というのは、引っ越し後の全く予期しないありがた〜い贈り物だったのである。
今朝もやっぱりうぐいすの声が聞こえてきた。「ほ〜〜〜 ほけきょ けきょけきょ」昨日よりもさらにパワーアップした鳴き声は、なおさら春の到来を実感させてくれた。
爽やかで穏やかな朝。西の空には富士山、そして軽やかなうぐいすの声。突然、緑茶が飲みたくなって急いでお湯を沸かした。
・・・なにをかくそう、私は緑茶好き。それはこどものころからだった。母親からの情報によると、田舎の畑で3時のお茶をしているおじさんやおばさんがいると(もちろん赤の他人)、3才の私は湯呑みを持って走っていって「お茶くださ〜い」とちゃっかりその場に座りお茶をさせてもらっていたらしい。それが私の田舎に遊びに行ったときの日課だったということだ。
お湯が沸いたので、京都の粉茶(おいしいよ)をいれた。そしてもう一度、富士山とうぐいすの声を楽しむことにした。
こんなとき和菓子があったら最高なんだけど。朝の甘いものっておいしい〜。ケーキも朝に食べるのがいちばんおいしいなあって思う。気持ち悪いなあという人もいるけれど。
うぐいすに富士山に緑茶だったら、今はちょうど桜餅。でもそんなに上品じゃなくてもいい。どら焼きとかお饅頭でもいい。あ〜、甘いものが食べたいよ〜・・・。「花よりだんご」っていうのはこういうことなのね。
だんご・・といえば、今日は「だんご3兄弟」の発売日。この歌って無意識のうちに口ずさんだり鼻歌になっているからすごい。「しょうゆ塗られてだんごっ、だんごっ」とか唄っちゃって。
うぐいすの声と「だんご3兄弟」の歌が、今年の私の春の声になりそうな、・・・そんなヨカン。
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