平成10年6月より 
 人目のゲストです。




東大小児科を去るにあたって 柳澤正義

 平成6年、小児科教授に就任して以来、あっという間に6年が経過し、この程、停年の定めにより退任することとなりました。この間、東大小児科が大過なく、着実に発展して来られたのも皆様のご指導、ご支援の賜と感謝申し上げる次第です。
 平成11年4月には、第102回日本小児科学会学術集会の会頭を務めさせていただきました。小児科学教室を挙げて準備に取り組みましたが、お蔭様で学会は大盛会であり、内容的にも高い評価をいただくことができました。これも学内外の多くの方々のご協力の賜です。なお、この学会では、小児科学会としては初めて、一般演題の募集、査読、プログラム編集をインターネット・ホームページを用いて行い、成功したことも画期的なことでした。
 現在、わが国では、急激な少子社会の到来、疾病構造の変化など、小児医療は大きな転換点に立っております。今後さらに少子化は進む見通しですが、それだからこそ小児科学、小児医療は重要であり、小児科医の責任は重くなるのではないかと思います。東大小児科はこれから一層小児科学、小児医療・保健の向上のために努力していく所存ですので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

        


第102回日本小児科学会学術集会を終わって

 第102回日本小児科学会学術集会は、お陰様で、無事盛会のうちに終了することができました。これもひとえに皆様方のご支援ご協力の賜と深く感謝いたします。3,200名を超える会員にご参加いただき、各会場において充実した講演、発表、活発な討論が行われました。簡素、実質的ながら、実り多い学会であったと存じます。この2年余り、東京大学医学部小児科学教室を挙げて準備に取り組んで参りましたが、その努力が報われたとありがたく思う次第です。
 本学会におきまして、いくつかの新しい試みを行いましたが、特筆すべきことは、インターネット・ホームページによる一般演題の募集でありました。始めての試みでありましたが、一般演題680題のうち、85%の演題がホームページによるものでした。ホームページによる演題応募は一度入力した後も、期限内であれば何回でも修正できるため、収録内容の完成度も高かったように思います。プログラム委員による演題の査読評価もホームページを通じて行われ、その後のプログラム編成、収録集の編集も全面的にコンピュータを活用して行われました。これらの作業は、大学医療情報ネットワーク(UMIN)の全面的な支援のもとに行われました。改めてUMINには深甚なる謝意をささげたいと存じます。
 これからも、いつでも誰でもこのホームページをご覧になることによって、本学会一般演題の抄録に目を通すことができます。来年以降の日本小児科学会学術集会にも本方式を引き継いでいただくことによって、過去の学会抄録が蓄積され、いつでもパソコン画面上で見ることができるようになり、大変有意義なことだと思います。
 学会終了にあたり、お礼の言葉に代えさせていただきました。

        




第102回日本小児科学会学術集会

会頭 柳澤 正義(東京大学大学院医学研究科小児科学・教授)


 会期: 平成11年4月23日(金)、24日(土)、25日(日)

 会場: 東京国際フォーラム(千代田区丸の内3-5-1)


・・・第102回日本小児科学会学術集会抄録集のページです・・・

第102回日本小児科学会学術集会開催にあたって

会場案内

プログラム一覧

会頭講演

基調講演

特別講演

招待講演

シンポジウム

教育講演

国際留学生フォーラム

市民公開講座「母乳育児をめぐって」

一般演題検索

演題分類第1希望別

発表セッション別

検索





ホームページについてのお問い合わせはこちらまで

UMINのホームページに戻る

東大小児科のホームページに
戻る